～「好きなものに囲まれて生活する」終の棲家～（西条市/平屋）

T様： もともと賃貸住宅で十分だと思っていましたが、コロナ禍でどこにも行けなくなり、家の中で楽しみたいという思いが強くなりました。また、以前住んでいた家が壁が薄く、両隣のドタバタという音がひどくてノイローゼになってしまったんです。そうした切実な経験から、一軒家での生活を考えるようになりました。

 当初は予算の都合で新築ではなく、中古物件を購入して軽くリノベーションするつもりでした。近くで良い中古物件を見つけたのですが、ローン申請をしたところ「物件に価値がないから」という理由で通らず、諦めかけていました。その時、母に新築も考えてみたらどうかと勧められたのがきっかけです。とにかく「静かで快適な家で暮らしたい」という切実な思いがありました。

T様： ちょうど近くで見学会をしているのを知って行ってみたら、「わぁ～！」って感動したんです。他の工務店さんも何件か見学させてもらいましたが、小越さんは明確に質問に答えていただけたことと、やっぱり性能が良いというのが決め手になりました。

T様： 私たちが求めたのは、一般的な「明るい家」とは正反対の「小さくて暗い家」です。以前、明るい家に住んでいて眩しすぎて落ち着かず、日中ずっと遮光カーテンを引いているような状態でしたから。〈ほの暗い家〉にしたくて、軒もなるべく長くしてもらいました。ただし、窓からはちゃんと自然（庭）が見えるように、というイメージで進めました。

T様： それはもう勾配天井ですね。リビングの勾配天井には米ツガ材を使っているのですが、色を塗るか塗らないかでかなり迷いました。職人さんにも「本当に塗っていいんですか？」と聞かれたりしましたが（笑）。夜、ライトを暗めにして間接照明をつけて見ると、「あ〜やっぱりこれでよかった」といつも思います。この仕上がりに深く満足しています。

夫婦の共通の趣味であるバイクを格納するバイクガレージも、この住まいの核となる部分で、お気に入りの場所です。

T様： 住み始めて実感するのは、やはり高性能住宅としての快適性です。以前の騒音や熱気に悩まされた日々から一転しました。基本的にリビングのエアコン１台で、年中快適に過ごせています。

T様： 今、YouTubeやInstagramなどで施工例がたくさん載っているので、たくさん見て研究してほしいです。そして一番大切なのは「こだわりは貫く」に尽きます。和室を、両親が泊まりに来ることを想定してクロスを白にしたのですが、やっぱり自分の好みを貫けばよかったなと後悔しています。もし今度クロスを張り替えることがあれば、スミ黒くらいの色にしたいですね。

私たちの住まいは他の施主様宅に比べると建坪は小さく、やや暗い印象もございますがコンセプトでもある「好きなものに囲まれて生活する終の棲家」という点で非常に満足しております。このような住まいを実現するにあたり建築工房小越さんに多大なご支援いただけましたこと、　心より感謝申し上げます。

～T様ご夫妻は、騒音と暑さという以前の住環境での問題を解消するため、「とにかく静かで快適な家」を求められました。また、「小さくてほの暗い家」というデザインコンセプトを貫き、「好きなもの」に囲まれた暮らしを実現。実際にお住まいになり、「高性能」による快適性と静けさを実感されています。

T様ご夫妻の家づくりは、まるで、音や光といった外部のノイズを遮断しつつ、内部に愛好する宝物を配置した「カスタムメイドの高性能な宝箱」のようなもの。その箱の中では、ご自身のこだわりが守られ、高性能住宅ならではの快適な空間が保たれています。